No.4 24時間血圧計導入!!
一日の血圧変動を把握し心不全、脳卒中を早期に予防しよう
高血圧を放置すると・・・
血圧が高くなると動脈と呼ばれる酸素をたくさん含んだ血管に負担がかかります。その結果、血管が硬くなり、全身に血液を送り出す心臓にもより大きな力が必要となり、心臓の壁が分厚くなったり、心不全を起こしたりします。また脳出血や脳梗塞の原因となったりさまざまな合併症を引き起こします。
実は受診時、透析中の血圧が正常でも早朝・夜間に血圧が高いことが!!
血圧は一日一定ではなく、その変動も人によって異なります。最近10年程の間に高血圧変動パターンと脳・心血管疾患の関係が非常に深いことがわかってきました。
≪高血圧の種類≫
①白衣高血圧・・・受診時測定した血圧が高血圧でも受診時以外では正常血圧(白衣現象)
②仮面高血圧・・・受診時測定した血圧は正常でも受診時以外で高血圧
・早朝高血圧 受診時の血圧は正常で早朝・起床前後に血圧が上昇するタイプ
※特に夜間低く、早朝急上昇するタイプは持続的に高血圧の患者様より
脳卒中のリスクが2.5倍も高くなるという研究報告があります
・夜間高血圧 睡眠中も血圧が下がらないタイプ
※睡眠時無呼吸症候群、糖尿病で神経障害のある方、心不全、透析
患者様は夜間高血圧になりやすい
・昼間高血圧 職場や家庭のストレスにより昼間の平均の血圧が135/85mmHg以上
③持続性高血圧・・・受診時でも家庭でも血圧が高い
24時間血圧測定方法
①利き腕と反対の腕、透析患者様は非シャント肢に血圧を測定するための帯を巻きます。
②血圧計本体を腰にベルトで装着し、24時間の血圧を測定します。
※日中は30分間隔で測定し、夜間22:00~6:00までは1時間間隔で機械が自動的に血圧を測定し記録します。それにより通常の血圧測定では知ることが出来ない環境や時間帯での血圧変動を調べます。人により時間間隔が変動することがございます。
※記録用紙をお渡ししますので、就寝時間や起床時間をご記入いただき、次回受診時お越しの際にご提出お願い致します。