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ホーム > 天野記念クリニック > 検査科だより > No.1 寒い季節の血栓症

No.1 寒い季節の血栓症

  • 血栓症とは
  • 冬場こそ注意したい血栓症
  • 血栓症の予防、動脈硬化を調べる検査

血栓症とは

血栓症とは、血管の中に血のかたまり(血栓)ができ、それによって血管がつまってしまう病気です。血液が流れなくなると、血栓より先の細胞に栄養が届かなくなるため、細胞が壊死して機能障害が起こります。

冬場こそ注意したい血栓症

気温が下がると身体は血管を収縮させて体温を維持しようとします。そこに食べ過ぎ等で脂質や糖質が高く血液がドロドロで、プラークが出来ていると血管の梗塞が起こりやすくなり、詰まる場所によっては心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険性があります。また、乾燥する冬場は身体から水分が奪われて脱水になりやすく、血液が粘り気をおび固まりやすくなることも血栓が生じやすい原因となります。体重を測って、透析間の体重が増えすぎないように確認しながら少しづつこまめに水分をとりましょう。

血栓症の予防、動脈硬化を調べる検査

頸動脈超音波検査(頚動脈エコー)検査時間は15分程で痛みは伴いません。食事制限もありません。

首の位置にある頸動脈を観察し、動脈硬化の程度を調べます。動脈の血管の厚さやプラークと呼ばれるコレステロールの壁の厚さ、血管の内部が詰まっているかどうかを測定し、動脈の状態を把握することで治療や予防につなげます。
早期動脈硬化を発見できるので、脳梗塞や心筋梗塞などの発症する危険性を事前に知ることが出来ます。また、繰り返して検査が出来るので、薬物治療や食事療法、運動療法でどれだけ動脈硬化が改善したかを調べるのにも有用です。