東海北陸老健大会発表作品のご紹介②
前回に引き続き慈照会職員が老健大会で発表した内容をご紹介します(*’ω’*)
第二弾は…..
生活史に基づいたアプローチ
~回想法を中心に~
リハビリスタッフと介護スタッフによる取り組みです!
認知症人口の推移に対して…..
厚生労働省によれば2012年では、高齢者7人に1人は日常生活自立度Ⅱ程度(日常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さがみられても、誰かが注意すれば自立できる状態)の認知症を有していると報告されており、2025年には5人に1人の割合となると予測されています。
認知症の症状の問題点として
そして 転倒・転落→QOL(病気を治療する事だけでなく、前向きな気持ちで日々を暮らしていけるよう、生活の質を高めること)の低下があります。
今回の目的として
※DBDとは…認知症行動傷害尺度
認知症のリハビリテーションとして
上記5点があります(^O^)
A様のDBDの課題と分析はこのようになりました↓↓
Aさんの1日の過ごし方をもとに問題行動の観察を
昼食後(12時30分)~コーヒータイム(15時まで)行いました。
そこから分かったこととして
このようにつながっていくのがわかりました。
上記より
回想法とは・・・
米国の精神科医ロバート・バトラーが1963年に提唱した心理療烹昔の生活用具や写真によって、高齢者が「楽しい」といった記憶をよみがえらせ、脳や心の活性化を促すことで、認知症予防の効果が期待されている方法です。
結果としてはこのようになりました!
考察として
①
上記サイクルによる生活リズムの乱れが原因であることが考えられる
②回想法を取り入れたことにより他者と思い出を共有することで安心感や所属感が生まれた
・・今後の課題・・
重度認知症の方に対して生活歴および馴染みの写真などを取り入れることによって
周辺症状や一時的な生活リズム改善が認められた。
今後は継続的に行うために多職種と協力が必要であると思われる。
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結果を見ると、回想法を取り入れたことによりとても大きく改善されたことがわかりました!とても興味深い取り組みだなと人事課所属の私も思いました( *´艸`)(笑)