No.2 副甲状腺について
- 副甲状腺機能亢進症とは
- 副甲状腺の働き
- 甲状腺エコー
副甲状腺亢進症とは
透析患者さんが合併しやすい疾患として、副甲状腺機能亢進症があります。
腎機能が低下していることで、血液中のリン濃度の上昇やカルシウム濃度の低下などが生じ、それにより副甲状腺が刺激され、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。その結果、副甲状腺が大きくなります。副甲状腺機能亢進症は、骨がもろくなるだけでなく、血管の石灰化(血管が詰まる)の原因になります。
副甲状腺の働き
副甲状腺から分泌されるホルモンに副甲状腺ホルモン(PTH)があります。
PTHは血液中のカルシウム濃度を一定にたもつため、骨からカルシウムを遊離したり、腎臓からカルシウムを再吸収する働きがあります。
甲状腺エコー
のどにある甲状腺に超音波をあてて、甲状腺の大きさ、腫瘍病変の位置や大きさ・性状などを調べる検査です。副甲状腺は甲状腺の裏にあるので、甲状腺エコーの際に確認できます。