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天野記念クリニック

〒451-0025 名古屋市西区上名古屋四丁目3番6号
TEL:052-521-2788 FAX:052-521-2940

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院長あいさつ

W.J.コルフ(1911-2009)。オランダの医師だったコルフは慢性じん炎の青年患者がじん不全になってゆるやかに亡くなっていくのを目の当たりにしてそのような患者を救うことを考え、1945年に初めて血液透析を行ってじん不全の患者を救命しました。当時はまだ慢性じん不全に適応できるような技術ではなく、透析器も手作りで急性じん不全の患者のじん機能の回復を待つためのつなぎの医療でした。第2次世界大戦中だったので戦争で重傷を負って急性じん不全になって亡くなる人が多かったのです。その後1960年頃には慢性じん不全患者を治療できるようになり、日本で保険適用がなされたのは1967年のことでした。

後年コルフはアメリカに渡って人工心臓の研究を行い、人工臓器の父と呼ばれるようになりました、1986年にコルフは日本国際賞を受賞して来日したのですが、当時京都で学生だった私は縁あって会うことができました。ナチスに対するレジスタンス運動をしながら透析の研究をしていたということで、ゴルゴ13のようないかつい人を想像していたのですが、実際には羊のような柔和なおじいさんでした、当時私は将来自分が透析医療に携わることになるとは全然思っていませんでしたが、これもなんかの縁なのか大学を卒業してからじん臓内科医として平成の初めから透析医療を見てきました。昭和の時代には今では当たり前に使われている薬剤がまだなく、透析合併症が今より遙かに深刻でしたが、平成の時代は新たな薬剤の登場やシャント治療技術の進歩など透析患者の予後が劇的に改善した時代でした。しかし、糖尿病患者の増加や透析患者の高齢化など新たな問題が出現してきた時代でもありました。

時代は令和に移り、ずっと関西に住んで仕事をしてきた名古屋初心者の私ですが、縁あって名古屋に移ることになりました。残りのキャリアを名古屋の透析医療に尽くしたいと思います。

天野記念クリニック 院長
大山 敦嗣